障害者手帳を持っていると、さまざまな施設で割引を受けることができます。
今回は、代表的な施設の種類ごとに、どんな割引が受けられるのかをまとめて紹介します。
公共交通機関
電車やバス、飛行機などの公共交通機関では、障害者手帳の提示で運賃の割引を受けることができます。
例えば、JR各社では「第1種障害者」が介助者と一緒に乗車する場合、2人分の運賃が半額になります。バスや地下鉄でも自治体によって割引制度があり、ICカードへの障害者割引登録で自動的に適用される場合もあります。
映画館・劇場
大手シネコン(TOHOシネマズ、イオンシネマなど)では、障害者手帳を提示することで本人と介助者1名までが割引料金で入場できます。通常1,900円程度の鑑賞料金が、1,000円程度になることが多いです。
劇場やコンサートホールでも同様の割引があることが多く、事前予約の際に「障害者手帳を持っている」旨を伝えるとスムーズです。
美術館・博物館
国立美術館や都道府県立の博物館・資料館では、入館料が無料または半額になることが多いです。多くの場合、本人だけでなく介助者も無料になるため、気軽に文化施設を楽しむことができます。
東京国立博物館、国立西洋美術館、上野の科学博物館などは、障害者手帳の提示で無料になる施設の一例です。
プール・体育館・レジャー施設
市区町村が運営している体育館やプール、運動施設では、使用料が無料や半額になることがあります。市民限定の場合もありますが、多くの地域で「在住・在勤・在学者」なら割引対象になります。
また、遊園地や水族館、動物園などのレジャー施設でも割引があります。たとえば、東京ディズニーリゾートでは障害者割引はありませんが、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)では「障害者向け割引スタジオ・パス」が販売されています。
温泉・宿泊施設
一部の温泉地や旅館では、障害者向けの割引やバリアフリールームの提供があるところもあります。事前予約の際に確認するのが確実です。
楽天トラベルやじゃらんでは、検索時に「バリアフリー対応」の条件を指定できるため便利です。
その他の割引・サービス
・携帯電話会社(docomo、au、Softbankなど):障害者割引プランあり
・NHK:受信料の全額または半額免除(条件あり)
・国立大学の入学料や授業料免除制度(条件あり)
・映画や本の割引があるクレジットカード(障害者向け特典カード)
まとめ
障害者手帳を持っていると、日常生活のさまざまな場面で金銭的な負担を軽減できる割引制度があります。公共交通機関からレジャー施設、文化施設に至るまで多岐にわたるため、お出かけ前やサービス利用前には「障害者割引」があるかを一度確認してみましょう。
事前に確認することで、お得に、そして安心して生活を楽しむことができます。
