新幹線の料金、正直ちょっと高いなと感じること、ありませんか?
でも、実は「障害者手帳」を持っていると、かなりの割引を受けられることをご存じですか?
特に遠方への移動が多い方や、通院や帰省などで定期的に新幹線を利用する方にとっては、とても大きな助けになります。
この記事では、「どんな手帳が対象なの?」「どれくらい安くなるの?」「どうやって買えばいいの?」といった、よくある疑問にわかりやすくお答えしていきます。
対象となる手帳と割引内容
新幹線で割引が受けられるのは、身体障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持っている方です。ただし、割引を受けるには等級や乗車条件によって制限があります。
たとえば、身体障害者手帳・療育手帳の「1種」の方は、本人と付き添い1名までが5割引になります(片道101km以上の利用時)。「2種」の方は本人のみが対象です。
精神障害者保健福祉手帳を持っている方は、新幹線では基本的に割引の対象外です(在来線の自治体によっては可の場合あり)。
割引の対象となる料金とは?
新幹線での障害者割引が適用されるのは、「運賃」と「普通車自由席の特急料金」です。つまり、「指定席やグリーン車は割引の対象外」となります。
たとえば、東京〜名古屋間(約366km)で通常は約11,000円程度ですが、障害者手帳による割引を使うと、運賃と自由席特急料金の合計額が約5,500円ほどになります(往復ならさらにお得です)。
割引を受けるにはどうすればいい?
みどりの窓口での購入が必要
障害者割引は、駅にある「みどりの窓口」でしか適用されません。ネット予約や券売機では利用できないため、必ず窓口で手帳を提示し、「障害者割引を使いたい」と伝える必要があります。
このとき、本人確認のために顔写真付きの手帳があるとスムーズです。もし写真がない場合や、付き添いの人がチケットを購入する場合は注意が必要です。
SuicaやEX予約では使える?
残念ながら、モバイルSuicaやEX予約サービスでは障害者割引は適用されません。すべて窓口での紙の切符の購入が基本です。
お得に利用するためのポイント
長距離移動なら特にお得!
障害者割引が適用されるのは「片道101km以上」の場合がほとんどです。逆に言うと、近距離(たとえば東京〜横浜など)では割引対象外となることが多いので注意しましょう。
逆に、長距離の移動、たとえば大阪〜福岡、新大阪〜東京などでは、1回の移動で数千円単位の割引になることもあります。
往復利用や定期券でも使えるの?
はい、往復乗車券や定期券でも障害者割引が使えます。特に定期券を通勤や通学で利用している方には大きなメリットがあります。
ただし、定期券の場合は有効期間や割引条件が細かく設定されているので、駅員に相談するのが確実です。
障害者手帳で新幹線に乗るときの注意点
必ず手帳を携帯する
乗車中に車掌さんが確認する場合があるため、障害者手帳は必ず持っておきましょう。提示できないと、正規料金との差額を請求されることもあります。
混雑期は指定席に注意
自由席しか割引対象にならないため、お盆や年末年始などの混雑期は席が取れない可能性もあります。早めに計画を立てるか、追加料金を払って指定席を利用するのも選択肢のひとつです。
まとめ:障害者手帳があれば新幹線移動もグッとお得に!
障害者手帳を持っていると、新幹線の運賃や自由席特急料金が50%も割引されるという、非常にありがたい制度があります。ただし、割引が使える条件や購入方法に制限があるため、「みどりの窓口での購入」「101km以上の距離」「自由席の利用」などのポイントを押さえておくことが大切です。
遠距離の通院や旅行、帰省が多い方にとっては、年に何回か使うだけでも相当な節約になります。ぜひこの記事を参考にして、安心・快適・お得に新幹線の旅を楽しんでくださいね。
